はじめに|「老後資金3,000万円」は本当に必要?
少子高齢化が進む日本。年金制度に対する不安が高まる中、「老後に必要な資金は3,000万円」というフレーズを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
金融庁が2019年に発表したレポートでは、夫婦2人で老後30年間生活するには2,000万円〜3,000万円の自己資金が必要とされており、それが社会的に一人歩きして話題になりました。
しかし、20代・30代の若い世代からすると…
「そんなに貯められる気がしない」
「投資って難しそう」
「お金がないから始められない」
というのが本音ではないでしょうか?
そこでこの記事では、新NISA制度を活用しながら、コツコツと積立投資で老後資産3,000万円を目指す現実的な方法を、わかりやすく解説します。
新NISAとは?2024年からの制度をおさらい
まずは前提となる「新NISA」の仕組みを簡単に整理しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
制度開始年 | 2024年 |
非課税投資枠 | 年間360万円(成長投資枠240万+積立枠120万) |
非課税期間 | 無期限 |
最大投資額 | 生涯1,800万円(うち積立枠は最大600万円) |
対象者 | 18歳以上のすべての人 |
ポイントは、年間360万円まで投資して得た利益が非課税になるという点。
特に20代・30代の方にとっては、「非課税メリット×長期運用」の相性が抜群。積立投資に向いている制度です。
積立投資で老後3,000万円を目指すには?【試算シミュレーション】
では実際に、**どれくらいの金額をどれくらいの期間投資すれば、3,000万円が狙えるのか?**をシミュレーションしてみましょう。
💡 前提条件
- 積立額:月33,000円(年間約40万円)
- 運用利回り:年5%
- 投資期間:35年(25歳〜60歳)
▶ 試算結果(複利運用)
年数 | 元本累計 | 運用益 | 資産合計 |
---|---|---|---|
10年 | 約400万円 | 約120万円 | 約520万円 |
20年 | 約800万円 | 約740万円 | 約1,540万円 |
30年 | 約1,200万円 | 約1,700万円 | 約2,900万円 |
35年 | 約1,400万円 | 約1,750万円 | 約3,150万円 |
→ 年5%の運用で3,000万円を超える資産形成が可能です!
しかも、得られた利益はすべて非課税になるため、通常の課税口座と比べて圧倒的に効率的です。
新NISA×積立投資の最強ポイント5つ
① 利益が非課税になる
通常、投資で得られた利益には約20.315%の税金がかかりますが、新NISAならすべて非課税。
例えば、運用益1,000万円が出た場合、通常は約203万円が税金で引かれますが、新NISAでは全額手元に残ります。
② ドルコスト平均法でリスク分散
毎月コツコツと積み立てていくことで、高いときも安いときも自動で買付が行われ、平均購入価格が平準化される効果があります。
③ 少額からスタートできる
新NISAは、月100円からでもスタート可能。証券会社によってはポイント投資にも対応しており、楽天ポイントやTポイントでも積立ができます。
④ 自動で積立できてほったらかしOK
設定さえすれば、毎月自動で引き落とし・投資されるので、手間がかからず継続しやすいのも魅力です。
⑤ 積立投資枠は「安全性重視」
積立投資枠は長期・分散・積立に適した投資信託に限定されており、初心者でもリスクの低い商品を選びやすくなっています。
具体的なおすすめ銘柄3選(積立枠向け)
1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 特徴:世界中の株式に分散投資できる
- 信託報酬:0.05775%(超低コスト)
- おすすめ理由:これ一本で全世界に投資できるから初心者に最適!
2. 楽天・S&P500インデックス・ファンド
- 特徴:米国主要500社に投資できる
- 信託報酬:0.09372%
- おすすめ理由:長期的な米国経済の成長を信じるならこれ!
3. SBI・Vシリーズ 全世界株式(除く日本)
- 特徴:オルカンよりも日本株を除いたグローバル運用
- 信託報酬:0.078%
- おすすめ理由:日本経済に悲観的なら、これでOK!
よくある質問(Q&A)
Q. 途中でやめたらどうなる?
→ 解約はいつでも可能ですが、非課税枠は復活しません。なるべく長期で続けるのがベストです。
Q. 積立投資で元本割れすることは?
→ 短期的にはありえますが、長期で分散すればリスクはかなり抑えられます。
Q. どの証券会社で始めるのがおすすめ?
→ 初心者には楽天証券 or SBI証券が人気。スマホアプリも使いやすく、ポイント投資も可能です。
まとめ|「やるかやらないか」で10年後に大差がつく
新NISAの登場で、私たち20代・30代も老後資金3,000万円を“現実的に”目指せる時代になりました。
最初の一歩は不安でも、始めてしまえばあとは積み上げるだけ。
将来の自分を助けるのは、今のあなた自身です。
ぜひ今日から、新NISA×積立投資を始めてみませんか?
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